Repertoire                             レパートリーリストはこちら

 レパートリーの中で、思い入れのある曲について書いてみました。


    ショパン: バラード第4番 Op.52    フランク: プレリュード・コラール・フーガ
    ブラームス: ホルントリオ Op.40    ドヴォルサ−ク: ピアノ五重奏曲 Op.81
    ショパン: ピアノ協奏曲第1番 Op.11 〜オーケストラと共演体験記      
    バッハ: メヌエット ト長調 (初めての弦とのアンサンブル)


 

     ショパン : バラード第4番 OP.52

大学4年の時以来、一体何回この曲を人前で弾いただろうか。私が一生かかって取り組んでいく曲の1つであろう。

この曲はショパン32才の時の作品。 どの作曲家もそうだが、後期のものは内容が深く、ファンタジーの方向へ広がっているものが多く、とらえにくい。

気まぐれで憂鬱な主題は、のらりくらりと進む。そしてバリエーションを経て、展開する。

途中美しいコラールをはさみ、華やかなクライマックスを迎え、悲劇的に終わる。

バラードは日本語で、物語。統一感を失わないように、構成を計算しつつ、常に新鮮にハーモニーを感じて、1つの物語を 作り上げていかなくてはならない。

ショパンのバラードは4曲とも、6拍子。6拍子や3拍子というのは、農耕民族、日本人のDNAには悲しいかな入っていない

らしく、ピタッとくることはない。これも、この曲を難しくしている要因の1つかもしれない。

バラ4。あー、こんなに好きなのに、弾くたび、精神をすりへらしてしまう。いつの日か、魂の中から自然にあふれ出す、

そんな演奏ができる日が来るのかな。
                           



 ○ 手を痛めた曲


    フランク : プレリュード、コラールとフーガ

私が好んで弾く曲というのは、渋くて玄人好みの曲が多いみたい。この曲は、セザール・フランクの傑作だが、一般の方には、あまり馴染みがないかもしれない。

渋好みの理由として、私は、身長のわりに手が、異常に小さいこと。(自称末端縮小症)

形は、いかにもピアノの手だけど、この小ささといったら、みんなに驚かれる。

和音がなかなかつかめなくて、和音になると急に音色が平板になるのが悩み。

この曲は、荘厳で、宗教曲的で、最後には鳥肌が立つほど。ロンドンの教会のソロコンサートで弾くことにして、

練習に取り組んだ。やるうちに、ますますのめり込み、宗教曲的要素が強いので、教会ではどんな感じになるだろう、と楽しみだった。

が、本番2ヵ月前、ピアノの騒音のことでもめて険悪状態だった2階のドイツ人が帰ってくるから、

今のうち弾いとかなきゃ!とプレリュードを弾き始めた時、

バシッ!! 力の抜き方が充分でなくて、左の小指の付け根を痛めてしまった。いでででで〜

でもこういうことはよくあるし、まあ1週間弾かなければ治るだろうと思っていた。それでも1週間、弾かないというのは、かなり勇気がいる。

右手だけを練習していた。でも1週間たっても2週間たっても治る気配はない。動かすとズキッと痛みが走る。

病院に行った。じん帯が破れているとのこと。ガーン・・・骨折ったほうが良かったね、と言われた。じん帯というのは、なかなかくっつかないのだ。

ピアノの弦はよく切るけど、まさかじん帯切るとは。もう、真っ暗だった。再起不能という文字がよぎる。

大学でチェンバロ副科を取ったので、手に負担の少ないチェンバロに転向、とも考えた。

それからもイギリス人、ポーランド人の西洋医学と、中国人のはりに通った。西洋医学と東洋医学は言うことが全く逆だったりする。

西洋医学の注射を私は、必死に拒み続け、(注射をすると1週間全く手を使えず、固定するそう)、東洋医学に賭けた。

だましだまし練習を続け、左の小指を使わずに、9本でレッスンも受けた。結局、教会では痛いまま出演。

それからも全く良くなる気配はなく、友達の卒業リサイタル試験の伴奏が迫る。この重圧。

しかし治る時は突然やってきた! 4ヶ月後の朝、手を動かす。あれ?痛くない。突然じん帯がくっついたのかしら?

あれから数年経ったけど、時々うづくし、まだ怖い。その時は弾ける幸せをかみしめたのだが、また、つい「練習したくない病」が発病してしまう今日この頃。


                                                    
 ○ブラームス: ホルン三重奏曲 Op.40

ホルンとの初めての出会いの曲であった。ロンドンで一学年下の友達に、卒業リサイタルの伴奏を頼まれたのだ。

この曲の他に、ツェルニーのピアノとホルンのためのファンタジー、イギリスの現代曲…この曲では、

椅子から立ち上がり、ピアノの弦をはじいたり、(音も決まっている為、弦にシールをはり、印をつけた) ペダルをふんだまま、

半腰になって、低音部の弦をジャラ−ンと鳴らしたり。女優のように曲の世界に入りこみ、成り切らないと、ぷっと噴出してしまいそうな自分がいた。

本番では、ちょっと弦をはじきそこねて、にやっと笑ってしまったらしい。後で見ていた友達に指摘された。いけないいけない…。

なかなかバラエティに富んだプログラムであったが、ピアノパートはどれも大変だった。

ホルン自体かなり肺活量が必要で、吹き続けるのが苦しい為、その分ピアノの華やかさに頼っているのでは、と思われる。

この伴奏の大役を引き受けた後、手のじん帯を痛め、苦労倍増であった。

ブラームスのこのトリオは、ホルンとヴァイオリンとピアノの為のトリオである。音が後からもわっと出てくるホルンと、逆に音がストレートに出るヴァイオリン。

異質なようだが、なかなかおもしろい。第一楽章は、ゆったりとした大きい流れの中で進む。

ブラームスは、和音に厚みがあり、もともと手が小さい私の得意分野ではない。小指のじん帯を痛めた為、使わないように、無理して薬指で代用するも、痛い。

左の小指はハーモニーを支える重要な音を弾くことが多いのに。第二楽章は、軽快なスケルッツオ。

20代前半〜半ばだった私達は若いから、こういうのは得意なはずなのに、繰り返しが多い為、練習しながら、飽き飽き。

一転、第三楽章はブラームスの母親が亡くなった時、作曲されたこともあり、暗くテンポはゆっくりで、おどろおどろしい。

私は緊張感のあるこの楽章がわりと好きだったのに、ホルンの、息の苦しさが伝わってしまう。第四楽章は、また華やかで和音の跳躍オンパレード。

一楽章から四楽章まで、ピアノは一小節の休みも無く、手は悲鳴をあげていた。

教会での試験の他にも、学内のコンサートや、帰国してからもあちこちでこの曲を演奏した。

技術的にはどうだかわからないが、精神的に成長したであろう私達で、またこの曲をやってみたいと思う。



 ドヴォルザーク: ピアノ五重奏曲 Op.81  ***共演を前に思うこと  
 
 2003年6/11。チェコ・フィル八重奏団との共演。このコンサートのお話をいただいたのは2月の下旬。一瞬たじろいだが、1晩考えてお引き受けした。

もう1曲のシューベルトのますは、数回やったことがあるのに、ドヴォルザークは曲もあまり知らない。

しかしチェコはもちろん、ハンガリー、ポーランドなど東欧には昔から憧れていた。

想像するだけの世界だが、東欧独特の暗さ、時の止まったような空気を味わってみたかった。

今までも幾度となく行こうと思ったが、ビザ取得の問題や、怖いといった噂もあり行くことはなかった。こんなことになるなら、行っておくんだった。

チェコとの縁といえば、ロンドンでチェコのピアノ、ペトロフを3年間弾いていたぐらい。

ドヴォルザークはもともとピアノ曲をあまり書いていないし、私自身、初めて触れる作曲家。

このクィンテットは、東欧の民族の香りが漂う曲。その美しさに、すぐ魅了されたが、初めての作曲家なので、上手く言葉では言えないが、手にはまらないのだ。

ハーモニーなども予想がつかず、先が読めなかった。
 
第二楽章のドゥムンカは、特にその民族性を感じさせる。ドゥムンカとはウクライナ起源のスラヴ民謡で、ゆっくりした憂鬱な哀歌と、快活な部分との哀愁と情熱、対比が特徴。

第三楽章のフリアントもまた、民俗舞曲によるスケルツオ。全体を通して、素朴な温かさを感じさせる曲である。

チェコの方達が奏でる、チェコの音楽。それを直に肌で感じ、学べることがとても楽しみだ。



 ○ショパン: ピアノ協奏曲第1番  〜オーケストラと共演して

 思い入れのある曲といえば、ショパンのコンチェルト1番を挙げられずにはいられない。しかし、いくらレパートリーでも、コンチェルトゆえになかなかお披露目できない。

 この度やっと夢叶ったので書くことにしよう。
 
  曲との出会いから〜

 この曲は高校時代から好きで好きで、テレビで演奏があると、即録画。今も数名の演奏録画ビデオが残っている。

ショパンのコンチェルトは2曲あり、実は2番の方が早く作曲されたのだ。2番が19才、1番が20〜21才の時の作品。

 私が初めて学んだのが、大1の後期試験でショパンのソナタ3番を弾いた後。先生から、「コンチェルト1番を見てきなさい。」と言われたのだ。

またショパンが弾ける、しかも憧れの曲。ひゃっほーい! 嬉しくって飛びあがった。

 1楽章のテーマが、都はるみの「北の宿から」に似ていることは周知の事実だ。小林亜星が、ショパンにヒントを得て作曲したとかしないとか。

それだけでなく、バスのラインも時々懐かしいような、わらべ歌のような、日本的なものを感じる部分がある。ショパンの作品は、そのほとんどがピアノ曲。

だから他楽器の人達とあまりショパンについて語れないのが悲しい。ピアノコンチェルトと言っても、そのオケのパートの悲惨さ….。

失礼ながら「これなら私でも書けるわい!」 と言えるぐらい、ただ和声を要約してなぞっているだけ。

ピアノパートがあまりにも美しく完成されている為、オケに余計なことをして邪魔されてはピアノの輝きが半減するというのもあるけど。

若い時の作品なので、後期の作品よりも理解しやすく、そういう意味では弾きやすいけど。なぜショパンはこんなに難しいの?

 その後、大3のコンチェルト試験の課題曲に含まれていたので、選んだ。

 1楽章の左和音の刻み。ピアノで打鍵して上がってくる惰性の力のみ、最低限の力で弾く。

和音をPで弾くというのは、バラバラにならないように神経を使い、かなり手の甲の力がいる。

ショパンの作品の多くは、右手が自由に弾けるように、左手が柔軟に対応できるようにならなければならず、左手が難しい。

左手だけでレッスンで1時間終わったことが何回あっただろうか。展開部の速いパッセージの部分は、あまりレッスンしてもらった記憶がない。「そこは自分で練習しておいて。」という感じ。

 2楽章のロマンス。何と美しいのだろう。想像するだけでいつでも涙を流せる自信がある。ソプラノの歌声を思い起こさせる。

参考の為、ヴェルディのオペラのアリアを聴いた。これも、左手のハーモニーの色作りに苦労。

 3楽章はポーランド独特の民謡独特のリズムがなかなか理解できない。実は今もまだ手探り状態なのである。

アップビートとダウンビート(重みをのせる)がなかなかつかめず、頭でわかっていても、なかなかのれない。楽譜には↑やら↓がたくさん書きこんである。

マズルカなどポーランドの踊りをビデオで見たことはあるが、3楽章のような踊りは、見たことない。

ポーランド人のお医者さんにどんな踊りか、手の治療中によく聞いていたものだ。

最後はユニゾンで速いパッセージが続き、酸欠になりそう。ショパンって、バラードといい幻ポロといい、最後にどうしてこんな拷問が待ってるの。ペース配分も考えないといけない。

試験などではピアノで伴奏をしてもらう。この曲の話をすると、特に弦の人に、あのつまんない曲かなどと一言で片付けられてしまったりする。

ピアノ1人でも充足じゃないか!という声がする…。オケパートの貧弱さには同情するけどさぁ。

しかし高い弓をこすって消耗したくないと言われようが、オケとやりたいと夢見るようになった。

 ロンドンでのコンチェルト試験では、ショパンの2番を用意し、フランスの先生にも習ったが、やはり1番が好きなので急遽変更。また?…。

ロンドンでは学校の先生に内緒でプライベートで別の先生にもレッスンを受けていた。テンポや持っていき方など2人の先生の解釈が違う。

自分が納得のいくところだけを採用し、2人のいいとこどりをしていたら、つじつまがあわなくなったところがでてきて苦悩した。

 勿論ロンドンでもこの曲のコンサートに出かけた。印象に残ったのは、アルゲリッチ。ブリュッセルに住んでいるアルゲリッチは、ロンドンの先生宅でコンサート前に、この曲を練習したらしい。

コンサートは、アルゲリッチの独壇場。ぐんぐんオケをひっぱっり、速い速い。(目が点) オケがついて行けないほどの速さだった。

ソリストと指揮者とオケの三位一体が崩れている。情熱的で圧倒されたが、オケがしもべ状態。
 
 ようやく実現〜

 初めてこの曲を弾いて以来〇〇年。やっと日の目を見ることになった。実は去年、先輩の指揮するアマオケの練習台として、弾かせてもらったのだが、

その時は本番ピアニストを真似て弾き、全く自分ではなかった。

 よく、コンチェルトの練習でしょうと言われたが、一応曲はあたため続けてできている。が、練習時間が確保できないのが辛い。正確にいうと、時間はあっても疲れてできない。

学生の時は音楽に浸っていられるけど、今は忙しい。最近特に感じるのが、弾き続けていくというのは、何と大変なことだろうと。

音高の友達で教えている人は多くても、演奏家としてやっていく人は何人いるか。

いつだったか先生が冬季オリンピックの時、「10代でメダル取る人もすごいけど、ベテランがメダル取るって本当にすごいことね。」と話された。

当時の私は、若い側の立場。ふーん、そんなもんかなと感じていた。だが、今ならその意味がよくわかる。

本番前4日は、先生稼業はお休みして(生徒の皆さんごめんなさい。) 演奏の仕事のみこなした。

 2日前、オケとのリハーサル。なぜだか萎縮している。自分の間で弾けない。違う、こんなんじゃない!テンポに追いまくられる。

私が主役で、遅く弾こうが、間をとろうが、溜めようが、オケはついてきてくれるのに。何遠慮してんだろ。今まで何やってきたのかと情けなくなる。

録音MDを聴いて、この世の果てまで落ち込んだ。伴奏、室内楽とは勝手が違う。いつもは自分の右側にソリストや、メンバーがいる。

その息を感じ、聞いて合わせるのがいつもの仕事。コンチェルトは、当たり前だが自分の右側に誰もいない。縁の下の力持ちは返上していいのに。

 前日のリハーサルでは、段々慣れてきて、自分のペースがつかめてきた。知り合いのチェリストから、「合わせてあげるからー」とポンと肩を叩かれた。

 当日、ゲネプロを終えていよいよ本番。いつもの如く、本番前の何とも表現し難い、重い気持ちに襲われる。あぁ、数時間後あの舞台に立ち、弾くんだなぁ。ゾゾ….。

楽屋の冷房が厳しいので、カーディガンを着て手袋をする。東京の先生から届いたハガキ「内的なものを充実させ、それを感覚でとらえて弾いてください。」を何度か読み返す。

 5分前。舞台袖にいくと、Vn.の人が何か弾いている。伴奏ストレス発散か?おっ、この前伴奏したグラズノフのヴァイオリンコンチェルトだ。余裕でいいなぁ…。

 いよいよ舞台へ。でもまだ前奏が3分もあるもん。曲が始まった。ドレスにキラキラがついているので、膝の上に置いている手の裏をさり気なく見てみた。

すると、キラキラが手にくっついているではないの。すべったらまずい。ささっと振り払う。そして手をグーにした。

その様子は結構見られていて、あとから友達に指摘された。(苦笑) 

真正面によく知っているチェロの方がいて、見たら笑いそうなので、見ないように視線を上げ、空間を楽しむ。空気の振動がすごい。

私のために弾いてくれてるわー、女王様。胸は高鳴っているが、あと数分の余裕がある。生のオーケストラにぼーっと浸りつつ、おっともうすぐかと気合いを入れる。

 弾き始める。曲に没頭しつつ、冷静な頭のもう1人の自分がいる。だんだん調子にのってきて、いつも通り弾いていると、突然、次の音何だっけ?余計なことを考えてミスタッチする。
]
何やってんだろう。さんざん弾いてきたじゃない、この曲。暗譜間違える訳がない。自分を信じよう!

携帯が鳴ってるなァ…1番前の私の生徒が、じーっと見てるな、いかんいかん集中しよう。余計なことは考えず、今までの思いをぶつけよう、そしてショパンの思いも。

指揮者とコンマスの息を背中に感じつつ、だんだんオケと溶け合っていくのがわかった。

いつも自分で弾きながら歌っていたホルンのパート。今日はホンモノのホルンに耳を傾けて、合わせる。

いろんな方の感想を聞くと、私がぐんぐんひっぱって、途中でオケが本気になったのか、一体となってエネルギーが溢れていたらしい。

2楽章の繊細な表現も、会場がシーンと静まり返り、観衆もそこに集中して聞いてくれいているのがよくわかる。気持ちいい…。

そしてあって言う間に3楽章も終盤。集中しているせいか、あまり疲れていない。もう終わりだ、ぐっとこみ上げてくる。終わった!!!

感激もそこそこに、冷静に、まずは指揮者、コンマスと握手。たくさんの拍手をいただき、いろいろあったものの満足感でいっぱいだった。汗が顔と背中を伝う。

背中にファンデーションぬってるんだよぉ…実は…。終わった後の写真は、てかりまくっている。

 泣いてくれた人も結構いたみたいで、ピアニスト冥利につきる。いやはや、ショパン様様のお蔭。

いつも本番前は風邪ひけない、怪我できないと神経を使い、胃が重いのに、やってしまうとやめられない世界だ。

今までわからなかったことがわかってきたり、自分で言うのも何だが、この数日で上手くなった気がする。とてもいい経験をさせてもらった。

昔オーディションに落ちたり嫌な思いもたくさんしたけど、あの時の私だったら、今のようには弾けなかったと思う。私、まだまだ進化中。


バッハ: メヌエット ト長調  初めての弦とのアンサンブル

現在、「バッハ:アンナマグダレーナのための少曲集」を数名に教えている。この中には、バロック時代の舞曲、メヌエット、ガヴォット、マーチ、サラバンド等々…

短いながらも、ギュッとバッハの素晴らしさのエッセンスが詰まっている。私がこの曲集を習い始めたのは幼稚園の頃。

ここから、私のバッハ人生と言うべきか、ほとんど大学生まで切らすことのないバッハとの付き合いが始まるのだ。教えていると、懐かしさがこみ上げてくる。
 
 私は当時熊本市にいた。同じ社宅で、幼稚園、小学校で同じクラスだった3人の友達がいた。今でも年賀状の仲のYちゃん、

いたずらっ子でよく先生からビンタされたり、掃除時間まで苦手のトマトを食べてた(昔は厳しかった….)Dくん、

スズキメソードでヴァイオリンやってたNくん。Nくんは親同士仲が良く、今でも、ブルグミュラーの「おしゃべり」を教えていると、「あぁ、おしゃべり、長電話のNくんのおばちゃん…」と思い出すほど。

宝塚見に行って、膝の上でNくんのおばちゃんからもらったスルメを食べてたら歯が抜けた、とくだらない記憶もよみがえる。(苦笑)

家に遊びに行くと、ちょうどお互い2曲のト長調のメヌエットをやっていたらしく、一緒に弾いて遊んでいた。人生初のアンサンブルとも言える。

でも、Nくんのバイオリン見ても、魅力を感じず、別に触りたいとも思わなかったし、やりたいと思ったこともなかった。ということは…

ギコギコ….あまり上手くなかったと思われる。(腕前は覚えていない) その後、Nくんは大学でオケ部に入り、同じオケの子と結婚したらしい。
 
 学生の時はあまり思わなかったけど、仕事するようになって、自分が「ピアノしか弾けないコンプレックス」に侵されていることを感じる。

 もし、あの時Nくんが美しい音色を奏でてくれていたら、「私もヴァイオリンやりたい〜〜!!」と言って、人生変わったかもしれないのに? と悔やむのであった。

 ※Nくんのお母様。いつもコンサートに来て頂きありがとうございます!!!







                               REPERTOIRE LIST
solo
Bach: Toccata No2 BWV914 ・ Partita No2BWV826  ・  Partita No3 BWV 827  ・ Chromatic Fantasie&FugueBWV903
Bach=Busoni: Chaconne
Haydn: Sonata Hob XY.36
Beethoven: Sonata Op2-1 ・Op10-3 ・ Op26 ・ Op27-1 ・ Op57"Appassionata" ・ Op78 ・ Op90 ・ Op101
Beethoven: 32Variations Woo.80
Schubert:Impromptu Op90-3  ・ OP142-2   ・Op142-3
Brahms: Sonata Op1 ・ Rhapsody Op79-1 ・KlavierstuckeOp118
Chopin: Sonata No3 Op58
Chopin: Scherzo No1 Op.20 No2 Op31 ・ Scherzo No3 Op39 ・Scherzo No4 Op54
Chopin: Ballade No1 Op23 ・ Ballade No4 Op52
Chopin: Polonaise Fantasie Op61  ・ Fantasie Op49
Chopin: Impromptu No1 Op29 ・ Impromptu No2 Op36  ・ Impromptu No3 Op51 ・ Fantasie Impromptu No4 Op66
Chipin: Nocturn Op9-2・ Op27-1 ・Op27-2・ Op post in C♯major
Chopin: EtudeOp10・ Op25 より ・ Walz Op64-2  Walz Op34-2
Chioin: Prelude Op28 より
Chopin:Andante Spianato&Grande Polonaise Op.22・ Barcallore Op.60
Schumann: Abegg Variations Op1 ・ Fantasie Op17  ・ NovellettenOp21-1 ・ FantasiestuckeOp12 
Liszt: Trois Etude No2 ・ Ballade No2 ・Les jeux deaux a la villa d,Este
Schubert=Liszt: Auf dem Wasser zu singers  ・ Du bist die Ruh
Faure': Nocturn No2 op33-2
Franck: Prelude Choral et Fugue
Scriabin: Sonata No5 Op53  ・ Prelude for left hand Op9-1 ・ Nocturn for left hand Op9-2
Ravel: Jeux d'eau ・ Sonatine ・ Pavane pour une Infate de'fune
Debussy: Etude No2 ・ No9 ・ No11

concerto
Mozart: Piano Concerto No20 K466
Chopin:Piano Concerto No1 Op11 
Chopin:Piano Concerto No2 Op21
Grieg: Piano Concerto Op16

chamber music
Beethoven: Sonata for violin and piano No.1 Op12-1 ・
Beethoven:Sonata for violin and piano No.5「spring」
Beethoven:Sonata for violin and piano No8 Op30-3
Beethoven: Sonata for violin and piano No 10
Mozart: Sonata for violin and piano KV301
Brahms: Sonata for violin and piano No2 Op100
Schumann: Sonata for violin and piano No1 Op105
Debussy: Sonata for violin and piano
Ravel: Sonata for violin and piano
Elgar:Sonata for violin and piano Op.82
Beethoven:Sonata for cello and piano No.3 Op69
Chopin:Sonata for cello and piano Op.65
Cerny: Fantasie for horn and piano
Brahms: Trio for horn and violin and piano
Berkeley: Trio for horn and violin and piano
Bach: Trio Sonata for 2flutes and piano
Mozart: Piano Trio No.5 KV564
Piazzolla: Otono Porteno・Invierno Porteno・Libertango・Oblivion
Schubelt: Piano quintet D667『 Ttaut』
Dovorak: Piano quintet No2 Op81


室内楽は書き出すとキリがないので...。

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