London&York Autumn 2002
                                                                                                                                                                                                   

パリで、その美味しさに感動したパン屋さん、
Paulがロンドンに。今や日本にも進出。
Big Benはいつも美しくて圧倒されます。
ヨークミンスターの裏側。
カメラを向けると手を振ってくれました。
天使のような笑顔。
何気に馬車が通っているのどかなYork。
お菓子屋さんのディスプレー。
飾りつけがイギリスらしいです。


    宿題でもないのに、旅行の後の作文、読書の後の感想文…と、なぜか書かないと気が済まない悲しい性分。

    誰に読んでほしい訳でもないが、ここに書き留めておきたい。

     帰国以来、2回目の渡英。もう、片想いしすぎて、待ちくたびれた後の久々のLondon。フライトが決まってからは、毎日そわそわしていた。

    今更ながら、新しいガイドブック買ったりして、あそこに行こう、ここに行こう、と思いをはりめぐらせる日々。

    最近はインディアン・サマーと言われるほど暑いよ、という情報があった。

    でもそこはLondon、いつ悪天候になるかわからないから、出ました! カイロを日数分、詰め込んだ。

     福岡から成田、そして、成田を飛び立ち11時間半。まもなくLondonに到着だ。

    通路側なので景色はうかがえないが、上空からの、きちんと整列した赤い屋根の映像が、スクリーンに映し出される。

    やっと来れたね!! いい天気だ。地に降り立つ。乾いた空気。空港につくやいなや、飛びこんでくる様々な人種の人達。

    おぉ、外人だー、なんて今更思う。またいつもの如く、入国審査で緊張し、地下鉄へ。早速道を聞かれたりする。

    地下鉄、こんなに狭かったっけ? 首を縮めて列車に乗り込む人々。地下鉄は、しばらく外を走る。

    その町並みを見ながら、そうだったそうだった、とうなずく。汚い床に荷物を置き、長い足を組み、腕を組み、自信たっぷりに見える人々。

    そうだったよ、日本ではつい背を丸めがちだけど、ここでは、シャンとしなきゃね。

    数十分揺られていると、もうすでに慣れてきた。ブランクが埋まってくる。しかし、もっと感動すると思ったのに、意外と普通だよなぁ。

    ずっとここで生活してたみたいな気になってきた。以前Londonはかび臭さと、スパイスの香りがする、

    と書いたがちょっと違う。乾燥した空気に、独特のペンキの匂い?そして石鹸の香りのする人が多い。

    フランスのように、強い香水でなく、すれ違うおじ様達が妙にみんないい匂いだ。

    そういえばそうだった。家に来る調律師も妙にほのかな香りを残していたっけ?  

    駅で重いトランクを引きずっていると、手伝ってあげようか? いい人だぁ。

    今回は友達の所ではなく、馴染みのない南西部、ピカデリーラインで40分のEarls Courtに泊まった。

    古いフラットを改造したホテルの地下の一室だ。リフトはあったが、入ると迷路のよう。典型的なLondonの部屋だ。

    開き窓の上に小窓が2つあるのだが、これが古くて完全に閉まらない! 夜は凍えるほど寒い。

    日本に帰って部屋の写真を見せると、「住んだ事ある人じゃないと、耐えられないかもね。」と言われた。確かに! 

     一口にLondonと言っても、いろんな顔がある。その地区地区によって、言葉で言い表せない、持っている独特の雰囲気があるのだ。

    そういう意味では、Earls Courtはあまり好きじゃないかもしれない。

     テレビをつけると懐かしい面々。でもみんな前より太ってるなあ。キャスターの偉そうに見える態度。

    子供でもしっかりと自分の意見を言う。そしてこのイギリスのアクセントが、懐かしい。

    日本では、英語を聞いていて自然に耳に受け入れられるのが、イギリス英語。不快感を感じるのがアメリカ英語。

    あれ?何か変と引っかかるのがオーストラリア英語。 (反対派の人ごめんなさい。。。)

    という私の中での区分けになっていた。が、久々にイギリス英語を浴びるように聞いていると、

    益々たまに聞こえてくるアメリカ英語に拒否反応が出るほど、嫌悪感を感じるようになってしまった。

    相変わらずBeckhamはサッカー以外の話題にも事欠かず、来週、カレンダーが発売される、とかミッキーマウスみたいな声とか真似されていた。

     前にも書いたが、ちょうどクイズミリオネアをやっていた。改めて見ると、日本版と違う。

    電話で、知り合いに答えを聞く時も映像は出ず、 1対1で質問して「答え?! わかんないよ。」「あ、そう。じゃあねー。」という具合にあっさり。

    そして日本のように、危険を犯してでも高額賞金に挑戦! といったいさぎよさの美学はないらしく、あっさりとドロップアウト。

     街を歩きに歩いた。珍しく青い空で、飛行機雲を何回も見つけた。住宅地でも電線が無いから、空が高い。

    前より一層コーヒーショップが増えて、お店も変わっていたりしたけど、基本的には変わらない。

    何しろ建物が何百年も変わらないのだから。何でこんなにすぐ馴染んでしまうんだろ? 

    コヴェント・ガーデンで大道芸人に拍手を送り、ゆったりとした空気が流れる。

    前半、日中は幸い最高気温17℃位で暖かかったので、疲れると、グリーンパークやハイドパークに寝転んだ。幸せだなぁ。 

     私の住んでいた北部Finchley Centralにも、もちろん訪ねてみた。London中心部から、バスに乗ってボ−ッと1時間弱。

    段々景色が変わってくる。1度は住んでみたい北西部の高級住宅地、St.John,s woodを通り、Swiss cottage。

    そこには6年前からいたISSUEという雑誌を売っているおじさんがまだいた! 

    Issueはホームレスの為の支援で、その売上でホームレスから脱出させようという、政府公認?のものなのだ。

    でもあまりに儲かる人もいるらしく、ホームレスから脱却し、立派な家に住んでいる人も、売っているという噂もあった。

    えー?まだあのおじさんホームレスなの?

    Golders Green を過ぎ、やっとFinchleyへ。やっぱり遠いなぁ。以前、友達に場所を説明する時に、「FinchleyはLondonの多摩地区?」。

    福岡でいうと「Londonの周船寺」(あまりにローカル….)と言っていたが。

    いつも花で飾られていた駅前のパブがなくなっていたのが悲しかった。

    そして毎日のように行っていたスーパーで、懐かしい食べ物、安くておいしいお菓子、これらをおみやげにしよう、と買いこんだ。

    すっかり現地人化している。

    帰りは地下鉄を利用。廃車寸前のNorthern Lineはすべてきれいになっていた。

    しかし、途中の駅が急に飛ばされたり、止まったり、相変わらずよのぉ….。 

    地下鉄に乗っているだけで、いろんな国の言葉が聞ける。まさに、人種のるつぼである。お行儀悪くてもいい。なぜか肩の力が抜けていく。

    もちろんスリに気をつけてはいるが。女の人って丸くて当たり前なんだ! 1kg、2kg太ったって気にする自分がバカバカしく思えてくる。

    それに日本は若者文化が中心で、若けりゃいいみたいなところがあるけれど、イギリスは、それぞれ自立した大人の文化だと感じる。

    まぁ日本人は若く見られるから、未だにHey young lady!などと言われてしまうが、若くなくていいって楽だ。追い越されたり押されることもない。

    ちょっと人に触れただけで、「Sorry」の嵐。心地よい….。

    とにかくイギリス人のやりとりはテンポが早い。何気ない会話にユーモアが混じっていて、それに乗っかれると楽しい。

    しかし携帯電話はうるさい!!おかまいなしで、しゃべるのには閉口する。

    バイブ機能は付いてないのか?着メロも、仰々しい単音でかなり遅れている。

    逆に驚いたのは、公衆電話でE mailが送れること。これは、とても重宝した。

    タッチパネルの公衆電話なんて進んでる。なかなかやるじゃないか!

     さて日曜日は、閉まっているお店が多いので、旧国鉄、ハリーポッターでお馴染みの、

    King,s Cross駅から約2時間の北の街、Yorkに行ってみた。

    以前、スコットランドに行った時に通り過ぎた街ということもあって、気になっていたのだ。

    が、出発して約1時間、ドンカスターだったか、駅に着いたはいいものの、なかなか出発しない。どうやらエンジントラブルらしく、駅員が点検している。

    3、40分経った頃、故障が直らないので、 「次の電車に乗ってください。」と降ろされた。やれやれ、私が旧国鉄に乗ると、どうしてこうなるのよ。

    ド−ヴァーに行った時も、キューガーデンに行った時も止まったよ。

    車椅子のおばあさんも降りる羽目になり、かわいそう。ホームで列車を待つ。さ、寒い…。

    すると、駅員が、「故障が直ったよ。また戻って!」と言う。…たく。

    乗り込むとしばらくして、次の列車が来て、私の乗っていた列車より先に出発してしまった。もう、早起きしなけりゃよかった。

    やっとの思いで着いたYork. 駅の前から長い城壁が続き、歴史を感じさせる。美しい。中世にタイムスリップしたようだ。

    York Minsterという歴史ある教会に行った。ステンドグラスが素晴らしい。ちょうどオルガンの練習をやっていたので、座って聴いた。

    向こうの教会の古い、独特の匂いがする。日本の、結婚式用に作られたものと違い、歩いて、踏みつけているその下に、

    "何とか何世"のお墓が平気で並んでいる。霊感が無くてよかった。町並みは、Bathに近いものがあった。 

     帰国前日になった。行きたい所を飛びまわって、疲労骨折しそうなほど歩いた。寒くなったから公園にも寝転べないし、カフェで休むことが多くなった。

    が、最後の力をふりしぼって、Leicester sq.から大好きなコヴェント・ガーデンに三たび、向かって歩いていた。

    すると、道の向こうから歩いてくるイギリス人に見覚えのある顔が。まさかね?でも似てるし、声をかけてみたら、やっぱりそう、福岡の英会話の先生だったのだ。

    うわぁー、こんな所で会うなんて。自分が怖くなってしまう。英会話といっても、英語を使う仕事が来た時に、あわてて行くぐらい。

    数ヵ月に1回しか行かないから、全然来てるって知らなかった。York出身の先生だったので、Yorkに行ってきたよー、なんて話した。

    驚いたが、異国で知人に会うのは4回目。また会ってしまった、という感じ。世の中本当に狭いものだ。 

     日本帰国。でもあまり悲しくはなかった。また来るもん! ヒースロー空港の搭乗ロビーに入った時の、あの異様な感じ。

    今まで人種の坩堝の中にいたのに、急に8割方日本人ばかりの世界。そして日本に着くと異常に視界が広い。

    今まで大きい人達に遮られていたのが、パッと開けた。そして1週間ぶりに食べた日本の食事の、濃いく感じること!!あそこにいたら、味覚は駄目になる!(笑)

     滞在1週間でいろいろ感じることもあり、気持ちの変化もあったけど、結論は、やっぱりLondonが好き!!!