シオン2

 

「くそっ……!」

人間 VS モンスターの戦いは続いていた。

 

ディアオス達が消え、
これから平和な時代が続くと、誰もが信じていた。

……が、その思いは
今目の前に映し出されている現実
によって、否定されていた。

「ちくしょう……!
 強い……!」

「なんで、モンスターどもが
 町の中まで責めて来るんだよ!?
 今までこんな事なかった!」

平和に慣れた人間たち。
……対抗するすべは無かった。

『どけ……ッ!』

そして、いつも一人の少年が現れ

「!?」

また……、俺は、人間たちを救った。

 

「四狂神は死んだはずなのに……。
 破壊、混乱、恐怖、殺戮は止まらない……。」

 

そして、また一つの村に流れ着いた。

「ここも、モンスターと戦っている最中って感じだな……。」

 

(潜在的に強い波動を感じる……。
 この娘は一体?)

 

最初は無口な女の子かと思っていた。
しかし、それは間違いだった。
この娘は感情豊かで涙もろい事が分かった。

無理も無い。この、混沌とした世界だ。
人を信じられなくなる気持ちは分からないでもない。

 

徐々に、その娘を大切な存在へと意識し始める。
それは恋愛感情ではなく、妹のように一人の家族として。
ある意味ではセシルよりも

そして、セディアもシオンを

 

「また泣く……。」

 

そんなある日。

 

「貴様等ぁ!!!」

「ナゼ生贄なんて出した!?」

 

「やめてっ!!!!!!」

 

「セディア…お前は一体……?」

 

「私は、あなたを救うためだけに存在しているのです。」

「え……?」

「私の前世の名前はセレナ……。
 マキシムと共に戦った一人よ。」

 

 

 

「そんな……。俺を救う為だけに
 自分を犠牲にして、辛い思いをして……。」

「なんで……
 なんで俺なんかの為に、そこまでするのさ!」

「あなたしかいないからよ……。」

「この世界に貴方は」

 

結局……

俺は犠牲を持ってしか、救われる事が出来なかった……。

 

「何をやっているんだ俺は……。」

「セシルはずっと一人で戦っていたのか……。
 強いな。あいつは。」

 

 

「シオン!?」

少年は仲間のもとへ戻ってきた。

自分の意志で、これから歩む道を決めたのだ。

 

(そうだよ・・・
 俺が変われば、助けてくれる人たちはいる。)

 

その決断が例えどんな結果を起そうとも

後悔はしないつもりだった。

 

そして、最後の戦いが始まろうとしていた。

 

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