プロローグ

 

―――神は実在した。

しかし、それは人類が望むものではなかった。

恐怖、破壊、混沌、殺戮を司る四人の神は、虚空島を天に浮かべ、人類を支配した。

 

―――英雄が生れた。

精神波動を増幅する剣『デュアルブレード』を唯一、

手にすることのできる”人間”マキシムは四神に立ち向かった。

 

―――神は消え去った。

マキシムにより、四神は地上から消え去った。

人類は絶望の深遠に飲み込まれる事なく、再び繁栄の道を歩み始めた。

 

第1次虚空島戦役 オルクス史籍より   

 

―――100年の時が流れた。

人々は、第1次虚空島戦役を忘れ去り、繁栄を謳歌していた。

だが、マキシムの血を引く一人の少年だけは、四神に対する警戒を怠らなかった。

 

――― 一人の少女がいた。

蒼き髪の少女、ルフィア。

自己の全てを失っていた彼女は、マキシムの血を引く少年にだけ心を開いた。

 

―――神は復活した。

運命の少女、ルフィアの元に四神は復活した。

悪夢の島−虚空島−は再び人類の頭上に、絶望の影を落とした。

 

―――少年は剣を抜いた。

少年は『デュアルブレード』をルフィアに向けた。

最愛の女性に剣を向ける事でしか、人類の危機は救えなかった。

 

―――神は消え去った。

大きな代償と共に、神は消え去った。

人類は、再びマキシムの血を引く英雄により救われた。

 

第2次虚空島戦役 オルクス史籍より   

 

 

―――第2次虚空島戦没より100年。

蒸気機関の発明により、人類は機械化への道を歩み始めた。

無限に生産されるエネルギーは、内に外に人類の生活を変貌させていった。

―――そして、英雄が消えた。

平和な繁栄の時代に英雄は必要なかった。

マキシムの血を引く者の事など、もはや誰の記憶にも無かった。

―――そして、デュアルブレードが消えた

繁栄の光の奥底で漆黒の闇が広がっていた。それに気付く者は、

 

今は、まだいない。

 

アレクディアスが、四狂神が、

―――今、神との最後の戦いが始まる。

 

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